岩手日報・論説
新学期から中学3年生を対象に「くすり教育」が義務化される。新学習指導要領の施行に伴う措置。薬の正しい服用法など基礎知識を学ぶ。
保健体育の授業に年間1〜2時間程度を充てる。わずかな授業時間で、どこまで理解を深められるか疑問もあるが、誤った薬の使用を防ぐためにも少ない時間をできるだけ有効に使いたい。
新学習指導要領に「くすり教育」が追加された背景には改正薬事法の施行がある。風邪薬など一般用医薬品の販売が大幅に規制緩和され、スーパーなどでも薬が買えるようになった。
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インターネットを使えば、さまざまな薬が薬店に行かなくても簡単に手に入る。しかし、必ずしも正しく服用しているとは言えないようだ。
ジュース、牛乳、スポーツドリンク、コーヒーなどは薬と一緒に飲んではいけないとされているが、製薬会社で組織する「くすりの適正使用協議会」が小中学生約3千人を対象に実施した調査によると「お茶やコーラで薬を服用した経験がある」と回答したのは42%。「飲み物なし」は28%だった。
学校に薬を持参してきている小中学生は18%。何らかの副作用を経験した中学生は30%に上る。
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医師が処方する医療用医薬品と一般用医薬品の違いについて中学生の7%しか知らなかった。服用経験50%を超えたサプリメントと医薬品との違いを認識している児童、生徒の割合も低かった。
保護者はどうか。同協議会の調査では保護者が家庭内で一番注意していることは「子どもが1人で勝手に薬を服用しない」が62・5%と最も多かった。
ところが、保護者が薬を服用する際に飲む物は、お茶52・1%、スポーツドリンク29・7%、コーヒー16・7%などだった。
子どもの薬の服用には気を配るものの、保護者自身も正しい薬の使い方をしていない実態が浮かび上がった。
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「くすり教育」を家庭でも話題にしたい。授業を受けた児童、生徒が保護者に話をすることで親子で適正な薬の使い方が期待できる。
保健体育や養護教諭の中には医薬品に関する指導経験がほとんどないため、授業の進め方や内容について戸惑っているケースが目立つ。
同協議会のアンケートでは約80%が「(薬に関する授業を)実施したことがない」と回答。その理由として「授業のやり方が分からない」が大半だった。
ここは薬剤師に参画してもらってはどうだろう。専門家の立場から授業に関わり、医薬品について分かりやすく指導、助言してほしい。
(2012.3.27)
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